食育への取り組み
Food education
みそを好きになってほしい
みそは大豆を発酵させて作る食品で、日本伝統の調味料であり、世界に広がっています。昔はどこの家庭でも作られていた食べ物ですが、最近は手間がかかるという理由で作られなくなり、「手前みそ」という言葉も死語になりつつあります。また食の洋風化が進み、味噌汁など和食の基本であるみそを味わうこと自体が減っている状況です。 大人がみそを食べる機会が減れば、子どもたちのみそ離れは、ますます進みます。「みそは何でできている?」と聞いて、答えられる子どもがどれほどいるでしょうか。
こうした状況を踏まえ、当社はみそメーカーとして、また大豆の生産に関わる者として、子どもたちに少しでもみそを食べてほしい、そして、みそを好きになってほしいとの思いから、「みそづくり教室」を開催しています。
子どもの五感に訴えるみそづくり
みそづくり教室では、大豆(蒸し大豆)と塩、麹が入った「手作りみそづくりキット」を使い、それぞれの材料をまぜ合わせ、こねてもらいます。15分ほどこね続けると、みその固まりが出来てきます。工程は単純ですが、やっていくなかでいろいろな発見があります。
例えば大豆をつぶす工程。つぶすという作業のなかで、指先をどう使えば上手につぶせるのか、自然と考えるようになります。またこねる作業でも、みそを固めていくなかで力の加減を学びます。つぶす、こねるという作業はまた、粘土遊びに似て、純粋に楽しいものです。
さらに仕込んだみそを、1週間、1か月、3カ月と観察すると、微生物の働き(発酵)によって、色や香り、味が変わることに気づきます。みそは生き物であり、微生物のおかげでおいしくなるということが、実感としてわかります。このようにして出来上がったみそは、大豆と麹、そして塩のみで成る無添加食品です。素材そのものの味に触れることで、味覚が敏感になり、本物の味が分かるようになります。このようにみそづくりは、子どもの五感に訴えながら、食への関心を育て、食育につなげる格好のテーマといえます。
子ども向けみそづくり教室
- 対象
- 年少~小学生
- 内容
- みそづくり体験に加え、みそに関する話(大豆、発酵についてなど)、食育を意識したプログラムをご用意します。みそづくりにかかる時間は内容により30分~1時間半で終わります。
子ども向けみそづくり教室に関するお問い合わせ
みそづくりにご興味がある、保育園・幼稚園・小学校関係者の方々、その他の方々からのお問い合わせをお待ちしております。メールかお電話でご連絡ください。
ケンコー食品工業(株) 0986-23-6041
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