私たちの想い
Our thought
安心で安全なものをつくる
ケンコー食品工業は、昭和45年宮崎県都城市で創業しました。
当時は高度成長期でモノを作れば売れる時代、便利で安価なモノが豊富に作られ、人々の生活は豊かになりました。一方で、食品の安全に重きを置かずにいた結果、残留農薬や食品添加物など、食品の健康被害が出始めていました。毎日使う味噌醤油は添加物のないものをとの思いから、勤めていた食品メーカーから独立し、先代が始めたのが現在の会社です。
「ケンコー食品工業」の屋号には、「体に安全で安心なものを作る」という創業時の想いが込められています。
自然の力を活かす
味噌󠄀は麹に大豆と塩を混ぜ、発酵させてつくります。
大豆・麦・塩の原材料に麹菌・酵母・乳酸菌という微生物の働きが加わり、香りがよく、旨み・甘みのある味噌が出来上がります。
当社が製造する味噌は、大豆・麦・塩だけの原料でつくり、添加物、加工助剤は一切使用しません。
麹を多くし、食塩は控えめにしてあります(食塩分10%)。
また熟成を早めるための加温は行わず、3~6か月以上熟成させています。時間をかけることで大豆由来のたんぱく質も分解され、すべて旨みに変わっていきます。
自然の美味しさをお楽しみください。
原料からつくる~南九州を大豆の産地へ
食品メーカーは通常、原料を商社から買い、商品を作ります。しかし当社の場合、宮崎県都城市産の在来種「みやだいず」を地元の農業法人3社と契約のうえ、現在30haの広大な耕地で大豆を生産し商品を作っています。大豆の栽培計画にも関係しているので当社も生産者の一員といえます。
収穫された大豆は厳重に管理され、他品種と混ざらないよう(遺伝子組換えでない証明)にし、抜き取りでの残留農薬検査を行い当社以外の豆腐、納豆、味噌醤油工場へも出荷しています。天候不順で大豆価格の高騰が続く中、企業も安心して商品が作れるように作付けを増やし大豆の安定供給を図っています。
多くのメーカーが外国産大豆を使うなか、国産、しかも地元で採れた大豆を使うのは珍しく、当社の強みです。一方で原料を全量自社で生産するのはリスクがあるのですが、作り続けているのには理由があります。それは地域の農業を守ることが、メーカーの責任であり、自社を含めた地域の永続的な発展につながること、また安全で質のよい原料を使うことがお客様への健康に寄与すると考えるからです。当社の考えに共感していただける企業様も増え、みやだいずを使った豆腐や納豆も多く見かけるようになってきました。
南九州が大豆の産地となり、外国産の大豆に頼ることなく安全で安心できる商品を皆が作っていけるように今後も微力ながら邁進してまいります。